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新改訳新約聖書 1965

ヘブル人への手紙 2

1 ですから、私たちは聞いたことを、ますますしっかり心に留めて、押し流されないよ うにしなければなりません。

2 もし、御使いたちを通して語られたみことばでさえ、堅く立てられて動くことがな

く、すべての違反と不従順が当然の処罰を受けたとすれば、

3 私たちがこんなにすばらしい救いをないがしろにしたばあい、どうしてのがれること ができましょう。この救いは最初主によって語られ、それを聞いた人たちが、確かなもの

としてこれを私たちに示し、

4 そのうえ神も、しるしと不思議とさまざまの力あるわざにより、また、みこころ に従って聖霊が分け与えてくださる賜物によってあかしされました。

5 神は、私たちがいま話している後の世を、御使いたちに従わせることはなさらなかっ たのです。

6 むしろ、ある個所で、ある人がこうあかししています。

「人間が何者だというので、 これをみこころに留められるのでしょう。

人の子が何者だというので、 これを顧みられるのでしょう。

7 あなたは、彼を、

御使いよりも、しばらくの間、低いものとし、

彼に栄光と誉れの冠を与え、

8 万物をその足の下に従わせられました。」 万物を彼に従わせたとき、神は、彼に従わないものを何一つ残されなかったのです。そ れなのに、今でもなお、私たちはすべてのものが人間に従わせられているのを見てはい ません。

9 ただ、御使いよりも、しばらくの間、低くされた方であるイエスのことは見ていま す。イエスは、死の苦しみのゆえに、栄光と誉れの冠をお受けになりました。その死は、 神の恵みによって、すべての人のために味わわれたものです。

10 神が多くの子たちを栄光に導くのに、彼らの救いの創始者を、多くの苦しみを通し て全うされたということは、万物の存在の目的であり、また原因でもある方として、ふさ わしいことであったのです。

11 きよめる方も、きよめられる者たちも、すべて元は一つです。それで、主は彼らを兄 弟と呼ぶことを恥としないで、こう言われます。

12 「わたしは御名を、わたしの兄弟たちに告げよう。 教会の中で、わたしはあなたを賛美しよう。」

13 またさらに、 「わたしは彼に信頼する。」

またさらに、 「見よ、わたしと、神がわたしに賜わった子たちは。」 と言われます。

14 そこで、子たちはみな血と肉とを持っているので、主もまた同じように、これらのも のをお持ちになりました。これは、その死によって、悪魔という、死の力を持つ者を滅ぼ

し、

15 一生涯死の恐怖につながれて奴隷となっていた人々を解放してくださるためでした。

16 主は御使いたちを助けるのではなく、確かに、アブラハムの子孫を助けてくださるの です。

17 そういうわけで、神のことについて、あわれみ深い、忠実な大祭司となるため、主は すべての点で兄弟たちと同じようにならなければなりませんでした。それは民の罪のため に、なだめがなされるためなのです。

18 主は、ご自身が試みを受けて苦しまれたので、試みられている者たちを助けることが おできになるのです。