新改訳新約聖書 1965
ヨハネの福音書 14
1 「あなたがたは心を騒がしてはなりません。神を信じ、またわたしを信じなさい。
2 わたしの父の家には、住まいがたくさんあります。もしなかったら、あなたがた に言っておいたでしょう。あなたがたのために、わたしは場所を備えに行くのです。
3 わたしが行って、あなたがたに場所を備えたら、また来て、あなたがたをわたしのも とに迎えます。わたしのいる所に、あなたがたをもおらせるためです。
4 わたしの行く道はあなたがたも知っています。」
5 トマスはイエスに言った。「主よ。どこへいらっしゃるのか、私たちにはわかりませ ん。どうして、その道が私たちにわかりましょう。」
6 イエスは彼に言われた。「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたし を通してでなければ、だれひとり父のみもとに来ることはありません。
7 あなたがたは、もしわたしを知っていたなら、父をも知っていたはずです。しかし、 今や、あなたがたは父を知っており、また、すでに父を見たのです。」
8 ピリポはイエスに言った。「主よ。私たちに父を見せてください。そうすれば満足し ます。」
9 イエスは彼に言われた。「ピリポ。こんなに長い間あなたがたといっしょにいるの に、あなたはわたしを知らなかったのですか。わたしを見た者は、父を見たのです。どう してあなたは、『私たちに父を見せてください。』と言うのですか。
10 わたしが父におり、父がわたしにおられることを、あなたは信じないのですか。わた しがあなたがたに言うことばは、わたしが自分から話しているのではありません。わたし のうちにおられる父が、ご自分のわざをしておられるのです。
11 わたしが父におり、父がわたしにおられるとわたしが言うのを信じなさい。さもなけ れば、わざによって信じなさい。
12 まことに、まことに、あなたがたに告げます。わたしを信じる者は、わたしの行なう わざを行ない、またそれよりもさらに大きなわざを行ないます。わたしが父のもとに行く からです。
13 またわたしは、あなたがたがわたしの名によって求めることは何でも、それをしまし ょう。父が子によって栄光をお受けになるためです。
14 あなたがたが、わたしの名によって何かをわたしに求めるなら、わたしはそれをしま しょう。
15 もしあなたがたがわたしを愛するなら、あなたがたはわたしの戒めを守るはずです。
16 わたしは父にお願いします。そうすれば、父はもうひとりの助け主をあなたがたに お与えになります。その助け主がいつまでもあなたがたと、ともにおられるためにです。
17 その方は、真理の御霊です。世はその方を受け入れることができません。世はそ の方を見もせず、知りもしないからです。しかし、あなたがたはその方を知っていま す。その方はあなたがたとともに住み、あなたがたのうちにおられるからです。
18 わたしは、あなたがたを捨てて孤児にはしません。わたしは、あなたがたのところ に戻って来るのです。
19 いましばらくで世はもうわたしを見なくなります。しかし、あなたがたはわたし を見ます。わたしが生きるので、あなたがたも生きるからです。
20 その日には、わたしが父におり、あなたがたがわたしにおり、わたしがあなたがたに おることが、あなたがたにわかります。
21 わたしの戒めを保ち、それを守る人は、わたしを愛する人です。わたしを愛する人は わたしの父に愛され、わたしもその人を愛し、わたし自身を彼に現わします。」
22 イスカリオテでないユダがイエスに言った。「主よ。あなたは、私たちにはご自 分を現わそうとしながら、世には現わそうとなさらないのは、どういうわけですか。」
23 イエスは彼に答えられた。「だれでもわたしを愛する人は、わたしのことばを守りま す。そうすれば、わたしの父はその人を愛し、わたしたちはその人のところに来て、そ の人とともに住みます。
24 わたしを愛さない人は、わたしのことばを守りません。あなたがたが聞いていること ばは、わたしのものではなく、わたしを遣わした父のことばなのです。
25 このことをわたしは、あなたがたといっしょにいる間に、あなたがたに話しました。
26 しかし、助け主、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊は、あなた がたにすべてのことを教え、また、わたしがあなたがたに話したすべてのことを思い起こ させてくださいます。
27 わたしは、あなたがたに平安を残します。わたしは、あなたがたにわたしの平 安を与えます。わたしがあなたがたに与えるのは、世が与えるのとは違います。あなたが たは心を騒がしてはなりません。恐れてはなりません。
28 『わたしは去って行き、また、あなたがたのところに来る。』とわたしが言ったの を、あなたがたは聞きました。あなたがたは、もしわたしを愛しているなら、わたし が父のもとに行くことを喜ぶはずです。父はわたしよりも偉大な方だからです。
29 そして今わたしは、そのことの起こる前にあなたがたに話しました。それが起こった ときに、あなたがたが信じるためです。
30 わたしは、もう、あなたがたに多くは話すまい。この世を支配する者が来るからで す。彼はわたしに対して何もすることはできません。
31 しかしそのことは、わたしが父を愛しており、父の命じられたとおりに行なっている ことを世が知るためです。立ちなさい。さあ、ここから行くのです。