新改訳新約聖書 1965
エペソ人への手紙 4
1 さて、主の囚人である私はあなたがたに勧めます。召されたあなたがたは、その召し にふさわしく歩みなさい。
2 謙遜と柔和の限りを尽くし、寛容を示し、愛をもって互いに忍び合い、
3 平和のきずなで結ばれて御霊の一致を熱心に保ちなさい。
4 からだは一つ、御霊は一つです。あなたがたが召されたとき、召しのもたらした望み が一つであったのと同じです。
5 主は一つ、信仰は一つ、バプテスマは一つです。
6 すべてのものの上にあり、すべてのものを貫き、すべてのもののうちにおられる、す べてのものの父なる神は一つです。
7 しかし、私たちはひとりひとり、キリストの賜物の量りに従って恵みを与えられまし た。
8 そこで、こう言われています。
「高い所に上られたとき、
彼は多くの捕虜を引き連れ、 人々に賜物を分け与えられた。」
9 ――この「上られた。」ということばは、彼がまず地の低い所に下られた、というこ とでなくて何でしょう。
10 この下られた方自身が、すべてのものを満たすために、もろもろの天よりも高く上ら
れた方なのです。――
11 こうして、キリストご自身が、ある人を使徒、ある人を預言者、ある人を伝道者、あ る人を牧師また教師として、お立てになったのです。
12 それは、聖徒たちを整えて奉仕の働きをさせ、キリストのからだを建て上げるためで
あり、
13 ついに、私たちがみな、信仰の一致と神の御子に関する知識の一致とに達し、完全に おとなになって、キリストの満ち満ちた身たけにまで達するためです。
14 それは、私たちがもはや、子どもではなくて、人の悪巧みや、人を欺く悪賢い策略に
より、教えの風に吹き回されたり、波にもてあそばれたりすることがなく、
15 むしろ、愛をもって真理を語り、あらゆる点において成長し、かしらなるキリスト に達することができるためなのです。
16 キリストによって、からだ全体は、一つ一つの部分がその力量にふさわしく働く力に より、また、備えられたあらゆる結び目によって、しっかりと組み合わされ、結び合わさ れ、成長して、愛のうちに建てられるのです。
17 そこで私は、主にあって言明し、おごそかに勧めます。もはや、異邦人がむなし い心で歩んでいるように歩んではなりません。
18 彼らは、その知性において暗くなり、彼らのうちにある無知と、かたくなな心とのゆ えに、神のいのちから遠く離れています。
19 道徳的に無感覚となった彼らは、好色に身をゆだねて、あらゆる不潔な行ないをむさ ぼるようになっています。
20 しかし、あなたがたはキリストのことを、このようには学びませんでした。
21 ただし、ほんとうにあなたがたがキリストに聞き、キリストにあって教えられている のならばです。まさしく真理はイエスにあるのですから。
22 その教えとは、あなたがたの以前の生活について言うならば、人を欺く情欲によっ
て滅びて行く古い人を脱ぎ捨てるべきこと、
23 またあなたがたが心の霊において新しくされ、
24 真理に基づく義と聖をもって神にかたどり造り出された、新しい人を身に着るべきこ とでした。
25 ですから、あなたがたは偽りを捨て、おのおの隣人に対して真実を語りなさい。私たち はからだの一部分として互いにそれぞれのものだからです。
26 怒っても、罪を犯してはなりません。日が暮れるまで憤ったままでいてはいけません。
27 悪魔に機会を与えないようにしなさい。
28 盗みをしている者は、もう盗んではいけません。かえって、困っている人に施しをする ため、自分の手をもって正しい仕事をし、ほねおって働きなさい。
29 悪いことばを、いっさい口から出してはいけません。ただ、必要なとき、人の徳を養う のに役立つことばを話し、聞く人に恵みを与えなさい。
30 神の聖霊を悲しませてはいけません。あなたがたは、贖いの日のために、聖霊によっ て証印を押されているのです。
31 無慈悲、憤り、怒り、叫び、そしりなどを、いっさいの悪意とともに、みな捨て去りな さい。
32 お互いに親切にし、心の優しい人となり、神がキリストにおいてあなたがたを赦してく ださったように、互いに赦し合いなさい。