返回目录

新改訳新約聖書 1965

ローマ人への手紙 1

1 神の福音のために選び分けられ、使徒として召されたキリスト・イエスのしもべパウ

ロ、

2 ――この福音は、神がその預言者たちを通して、聖書において前から約束されたもの

で、

3 御子に関することです。御子は、肉によればダビデの子孫として生まれ、

4 きよい御霊によれば、死者の中からの復活により、大能によって公に神の御子とし て示された方、私たちの主イエス・キリストです。

5 このキリストによって、私たちは恵みと使徒の務めを受けました。それは、御名のた めにあらゆる国の人々の中に信仰の従順をもたらすためなのです。

6 あなたがたも、それらの人々の中にあって、イエス・キリストによって召された人々

です。――このパウロから、

7 ローマにいるすべての、神に愛されている人々、召された聖徒たちへ。 私たちの父なる神と主イエス・キリストから恵みと平安があなたがたの上にありますよ うに。

8 まず第一に、あなたがたすべてのために、私はイエス・キリストによって私の神に感 謝します。それは、あなたがたの信仰が全世界に言い伝えられているからです。

9 私が御子の福音を宣べ伝えつつ霊をもって仕えている神があかししてくださることで

すが、私はあなたがたのことを思わぬ時はなく、

10 いつも祈りのたびごとに、神のみこころによって、何とかして、今度はつい に道が開かれて、あなたがたのところに行けるようにと願っています。

11 私があなたがたに会いたいと切に望むのは、御霊の賜物をいくらかでもあなたがた に分けて、あなたがたを強くしたいからです。

12 というよりも、あなたがたの間にいて、あなたがたと私との互いの信仰によって、と もに励ましを受けたいのです。

13 兄弟たち。ぜひ知っておいていただきたい。私はあなたがたの中でも、ほか の国の人々の中で得たと同じように、いくらかの実を得ようと思って、何度もあなたがた のところに行こうとしたのですが、今なお妨げられているのです。

14 私は、ギリシヤ人にも未開人にも、知識のある人にも知識のない人にも、返さなけれ ばならない負債を負っています。

15 ですから、私としては、ローマにいるあなたがたにも、ぜひ福音を伝えたいのです。

16 私は福音を恥とは思いません。福音は、ユダヤ人をはじめギリシヤ人にも、信じるす べての人にとって、救いを得させる神の力です。

17 なぜなら、福音のうちには神の義が啓示されていて、その義は、信仰に始まり信 仰に進ませるからです。「義人は信仰によって生きる。」と書いてあるとおりです。

18 というのは、不義をもって真理をはばんでいる人々のあらゆる不敬虔と不正に対し て、神の怒りが天から啓示されているからです。

19 なぜなら、神について知りうることは、彼らに明らかであるからです。それ は神が明らかにされたのです。

20 神の、目に見えない本性、すなわち神の永遠の力と神性は、世界の創造された時から このかた、被造物によって知られ、はっきりと認められるのであって、彼らに弁解の余 地はないのです。

21 というのは、彼らは、神を知っていながら、その神を神としてあがめず、感謝もせ ず、かえってその思いはむなしくなり、その無知な心は暗くなったからです。

22 彼らは、自分では知者であると言いながら、愚かな者となり、

23 不滅の神の御栄えを、滅ぶべき人間や、鳥、獣、はうもののかたちに似た物と代えて しまいました。

24 それゆえ、神は、彼らをその心の欲望のままに汚れに引き渡され、そのために彼ら は、互いにそのからだをはずかしめるようになりました。

25 それは、彼らが神の真理を偽りと取り代え、造り主の代わりに造られた物を拝み、こ れに仕えたからです。造り主こそ、とこしえにほめたたえられる方です。アーメン。

26 こういうわけで、神は彼らを恥ずべき情欲に引き渡されました。すなわち、女は自

然の用を不自然なものに代え、

27 同じように、男も、女の自然な用を捨てて男どうしで情欲に燃え、男が男と恥ずべき ことを行なうようになり、こうしてその誤りに対する当然の報いを自分の身に受けている のです。

28 また、彼らが神を知ろうとしたがらないので、神は彼らを良くない思いに引き渡さ れ、そのため彼らは、してはならないことをするようになりました。

29 彼らは、あらゆる不義と悪とむさぼりと悪意とに満ちた者、ねたみと殺意と争い

と欺きと悪だくみとでいっぱいになった者、陰口を言う者、

30 そしる者、神を憎む者、人を人と思わぬ者、高ぶる者、大言壮語する者、悪事をたく

らむ者、親に逆らう者、

31 わきまえのない者、約束を破る者、情け知らずの者、慈愛のない者です。

32 彼らは、そのようなことを行なえば、死罪に当たるという神の定めを知っていなが ら、それを行なっているだけでなく、それを行なう者に心から同意しているのです。